2025.12.11
【浮気調査の流儀】探偵事務所の選び方、失敗しない6つのポイント|金沢・富山の老舗探偵が解説

「探偵に頼みたいけれど、どこを選べばいいのか分からない」
「高額な料金を請求されたり、騙されたりしないか怖い」
人生の岐路に立ち、ただでさえ心細い状況の中で、見ず知らずの探偵事務所に連絡を取る。その勇気がどれほどのものか、私には痛いほど分かります。そして残念なことに、その切実な想いに付け込む、悪質な業者が後を絶たないのも、この業界の悲しい現実です。
しかし、恐れることはありません。
数多ある探偵事務所の中から、信頼に足る本物のプロフェッショナルを見分けるためには、決して外してはならない「明確な判断基準」が存在します。
私は桂木紀子。半世紀以上、この道一筋に歩んでまいりました。今日は、あなたが悪質な業者に惑わされず、大切な未来を託すにふさわしいパートナーを選ぶための、失敗しない6つの鉄則を伝授いたします。
【基本編】入り口で躓かないための3つのポイント
まずは、電話やメールで問い合わせる前、あるいは事務所のドアを叩く前に確認すべき、基本的なチェックポイントです。ここで躓いてしまっては、その後の調査も期待できません。
ポイント1「探偵業届出証明書」は廃止。今は「標識」を確認せよ
まず第一に確認すべきは、その業者が法律(探偵業法)を守って営業しているか、という点です。
ここで重要なお知らせがあります。これまで多くのサイトで「探偵業届出証明書を確認しましょう」と言われてきましたが、令和6年4月の法改正により、「探偵業届出証明書」は廃止され、新たに「標識」の掲示が義務化されました。
現在、まともな探偵事務所であれば、営業所の見やすい場所に、A4サイズの「標識」(届出番号などが記載されたもの)を必ず掲示しています。さらに、一定規模以上の事業者には、自社のウェブサイト上にも、この標識を掲載する義務が課せられています。
もし、相談に行った事務所に標識が見当たらない、あるいはウェブサイトのどこを探しても標識が掲載されていない場合は、法律を遵守していない、あるいは法改正に対応できていない「意識の低い業者」である可能性が極めて高いと言えます。そのような業者に、あなたの人生を任せてはなりません。
ポイント2「実店舗」の有無と面談場所
次に確認すべきは、その事務所が「実態」を持っているかです。
最近は、自社オフィスを持たず、レンタルオフィスやバーチャルオフィスの住所だけで営業している業者も増えています。そして、そうした業者は「お近くまで伺います」と言って、頑なに喫茶店やファミレスでの面談を提案してくる傾向があります。
依頼者の利便性を考えての出張面談なら良いのですが、問題は「事務所を見せられない理由」がある場合です。実店舗を持たない業者は、万が一トラブルになった際、電話を解約して雲隠れしてしまうリスクがあります。「一度、事務所で面談させていただけますか?」と聞いてみてください。これを拒む業者は、選択肢から外すべきでしょう。
ポイント3「広告」と「実態」の乖離
ネット広告で見かける「成功率100%」「業界最安値」といった甘い言葉。これらを鵜呑みにしてはいけません。
調査という仕事に「絶対」はありません。相手が人間である以上、不測の事態は起こり得るものです。それにも関わらず「100%成功する」と断言するのは、誇大広告であるか、あるいは「何もしなくても成功と見なす」ような、都合の良い定義を持っている可能性があります。
また、「格安」を謳う業者の中には、後から高額な追加料金を請求したり、手抜き調査でお茶を濁したりするケースも散見されます。広告のキャッチコピーではなく、その裏にある「実態」を冷静に見極める目を持ってください。
【契約編】その中身は本物か?核心を見抜く3つのポイント

いざ面談に進み、見積もりを出してもらった時。ここからが正念場です。契約書にサインする前に、必ず以下の3点を確認してください。
ポイント4「料金体系」の透明性
見積書を見た時、「調査一式」という言葉で、総額だけが記されていないでしょうか。
信頼できる探偵事務所の調査料金は、常に明朗です。人件費、車両費、機材費、報告書作成費など、「何にいくらかかるのか」が一円単位で明確に記されています。
そして、最も注意すべきは「追加料金」の条件です。悪質な業者は、契約時の安さで釣って、後から「延長料金」「経費」と称して法外な金額を上乗せしてきます。
誠実な事務所であれば、例えば「経費込み」で契約をし、契約書に記載ある金額以外の請求は原則行いません。どうしても追加の調査が必要になる場合には、必ず「事前に」相談があります。また、成功報酬についても、初回契約時に条件をきちんと決めて提案があるはずです。「これ以上の請求はない」と断言できる透明性があるか、契約前に必ず書面で確認してください。
ポイント5「報告書」の品質確認
あなたが手にする最終的な成果物は、調査報告書という一冊の書類です。
契約する前に、必ず「報告書のサンプルを見せてください」と要求してください。
そのサンプルには、分刻みの行動記録が記されているか。写真は鮮明で、人物の顔がはっきり識別できるか。裁判でも通用するクオリティか。
もし、「個人情報だから見せられない」などと言ってサンプルを出さない業者がいれば、それは調査力に自信がないか、あるいはまともな報告書を作っていない証拠です。個人の部分を黒塗りにしてでも、自社の報告書の質を誇らしげに見せてくれる業者こそが、本物のプロフェッショナルです。
ポイント6「リスク」の説明責任
誠実な探偵は、調査のメリットだけでなく、リスクやデメリットについても正直に説明します。
「相手が警戒していて調査が難航する可能性がある」「状況によっては証拠が撮れないこともある」。そうしたネガティブな情報も隠さずに伝え、その上でどのような対策を取るかを提案してくれる業者こそ、信頼に値します。
良いことばかりを並べ立て、契約を急かそうとする業者には、十分な警戒が必要です。
最後に信じるべきは、対面した時の「直感」
ここまで、論理的なチェックポイントをお話ししてまいりました。しかし、最後に頼りになるのは、実はあなた自身の「直感」です。
実際に相談員と対面した時、その人はあなたの目を見て話してくれたでしょうか。
威圧的な態度はなかったでしょうか。
あなたの不安や悲しみに寄り添い、親身になって話を聞いてくれたでしょうか。
探偵との契約は、単なるビジネスの取引ではありません。あなたの人生の最も苦しい時期を共に乗り越え、戦うための「戦友」を選ぶことです。
「この人になら、私の人生を預けられる」
そう心から思えた時、初めて契約書にペンを走らせてください。その直感は、きっとあなたを正しい道へと導いてくれるはずです。
一人で戦わないで。まずは胸の内をお聞かせください
探偵事務所選びは、あなたの未来を左右する重要な決断です。焦る必要はありません。今日お話しした6つのポイントを胸に、冷静に、そして厳しく、私たち探偵を品定めしてください。
私たちは、その厳しい目に適うだけの覚悟と、半世紀にわたる実績を持っています。もし、あなたが信頼できるパートナーをお探しなら、まずは一度、私たちにお話をお聞かせください。
「探偵事務所の選び方、失敗しないポイント」のまとめ
今日、私がお話ししたことを、もう一度心に留めておいてください。
- 法改正により「探偵業届出証明書」は廃止。事務所やウェブサイトで「標識」の掲示を確認する。
- 実店舗を持たない業者や、喫茶店での面談を強要する業者はリスクが高い。
- 「成功率100%」「格安」などの過大広告に惑わされず、実態を見極める。
- 誠実な業者は「経費込み」で契約し、原則として追加請求はしない。
- 「調査報告書」のサンプルを確認し、裁判で使える品質かどうかをチェックする。
- 最後に信じるべきは、担当者の誠実さと「この人なら」という直感である。
失敗のない選択が、あなたの納得のいく解決への第一歩となります。私たちは、いつでもあなたをお待ちしております。
ご相談は無料です。あなたの状況を冷静に分析し、最も確実な道筋をご提案させていただきます。



