2025.10.09

【浮気調査の流儀】探偵事務所の調査料金、その適正価格と内訳|金沢・富山の老舗探偵が解説

お金の話は、とかく気が引けるものかもしれません。特に、あなたが今まさに直面しているような、心の痛みを伴う問題であればなおさらのことでしょう。しかし、目を背けてはなりません。調査費用とは、単なる「出費」ではなく、あなたが真実を知り、新たな人生の一歩を踏み出すための、未来への「投資」に他ならないからです。

私は、桂木紀子。この仕事を始めて半世紀以上、数え切れぬほどの依頼者様から、調査にまつわるお金のご相談も受けてまいりました。「一体いくらかかるのか」「法外な値段を請求されるのではないか」。その不安は、痛いほどに分かります。

だからこそ、今日はお話しします。探偵の調査料金とは、一体何によって構成され、どのような仕組みで決まるのか。そして、あなたが支払う一円たりとも無駄にしないために、その価値をどう見極めるべきなのか。

これは、あなたが不誠実な業者に惑わされることなく、自らの未来を託すに足る、真のプロフェッショナルを見抜くための、私からのささやかな手引きです。

調査料金の「内訳」を知ることから始めなさい

まず、心に留めておいていただきたい最も重要なことがあります。それは、調査料金の正体、その八割方は調査員の技術と時間に支払われる「人件費」である、ということです。

素人考えで、「一人で尾行すれば安く済む」などと思ってはなりません。プロの調査は、対象者を見失わず、かつ絶対に気づかれないために、必ず「調査員二名以上」を一つの組として動くのが鉄則です。一人が運転し、もう一人が周囲を警戒し、決定的瞬間を撮影する。対象者が徒歩や電車に乗り換えれば、即座に対応を変える。長時間の張り込みになれば、交代要員も必要不可欠です。

私が育て上げた調査員たちは、皆、厳しい訓練を乗り越え、いかなる状況でも冷静さを失わない精神力と、一瞬の隙も見逃さない洞察力を身につけた者ばかりです。その彼らが、あなたの人生を左右する証拠を掴むために、自らの五感と全神経を研ぎ澄まし、現場に臨む。その対価が、人件費なのです。

もちろん、費用はそれだけではありません。調査には高性能なカメラや暗視スコープといった特殊機材が欠かせませんし、尾行に使う車両やバイク、その燃料費、高速道路の料金といった経費も発生します。そして、それらの調査結果を、裁判でも通用する一片の揺らぎもない「証拠」としてまとめ上げる、報告書の作成費用も含まれます。

「格安」を謳う広告を、見かけたことがあるやもしれません。しかし、その安さの裏側を想像したことはおありでしょうか。プロの調査に必要なこれらの要素を削れば、どうなるか。経験の浅い調査員を一人で現場に向かわせ、古い機材で不鮮明な写真しか撮れず、内容の乏しい報告書でお茶を濁す。値段には、必ず理由があるのです。安かろう悪かろうでは、あなたの大切な「投資」は、水の泡と化してしまいます。

主な三つの料金体系、その長所と短所

調査料金は、依頼者様の状況に合わせて最適に対応できるよう、主に三つの体系に分かれています。それぞれの長所と短所を正しく理解することが、賢明な選択への第一歩となります。

時間料金制

これは、「調査員一名・一時間あたり〇円」といった形で計算される、最もシンプルな体系です。例えば、パートナーが浮気相手と会う日時がほぼ特定できており、数時間で証拠が撮れると見込まれる場合。このような”短期決戦”の状況では、総額を最も安く抑えられる可能性があります。
しかし、調査が予測に反して長引けば、費用は際限なく膨れ上がっていくという危険性も孕んでいます。いつ終わるとも知れぬ調査に、不安と焦りを募らせることにもなりかねません。

パック料金制

「調査二十時間で〇〇円」というように、ある程度まとまった調査時間を、割安な価格で契約する体系です。これが現在の主流と言えましょう。いつ行動を起こすか分からない相手を、腰を据えて調査する”総力戦”に適しています。契約時に総額が確定するため、予算の見通しが立てやすいのが最大の長所です。
ただし、注意すべきは、契約時間よりも早く調査が完了した場合の扱いです。残った時間分の料金が返金されるのか、あるいは別の調査に充当できるのか。契約前に必ず確認すべき点です。

成功報酬制

一見、依頼者にとって最も都合が良いように聞こえるのが、この成功報酬制でしょう。「証拠が撮れなければ無料」という甘い言葉に、心が揺らぐのも無理はありません。
しかし、私が長年見てきた中で、最もトラブルが多いのも、この成功報酬制にまつわるものです。なぜなら、「成功」という言葉の定義が、極めて曖昧に使われがちだからです。

例えば、「浮気相手と会っている写真が撮れたら成功」という契約だったとしましょう。探偵が喫茶店で談笑しているだけの写真を撮ってきて、「はい、成功です」と高額な報酬を請求してきたら、あなたはどうしますか。それは、あなたが本当に求めていた「不貞の証拠」とは、似て非なるものではないでしょうか。

「成功」の定義が、「裁判で不貞行為を立証できる証拠の取得」と、契約書の一文字一句に至るまで明確に記されているか。そうでなければ、この体系は単なる業者の罠となりかねません。「成功」という甘い言葉にこそ、毒がある。そのことを、くれぐれも肝に銘じてください。

では「適正価格」とは一体何か

ここまで料金の内訳と体系についてお話ししてまいりました。では、結局のところ、調査費用の「適正価格」とは、いくらなのでしょうか。

その問いに、私はこう答えます。
「適正価格とは、金額の多寡で決まるものではない。あなたが支払う費用に対して、どれだけ質の高い『法的に有効な証拠』と、調査期間中の『精神的な安心』が得られるか。その費用対効果によってのみ、決まるのです」と。

例えば、五十万円の調査費用が高いか安いか。その答えは、調査が終わった後、あなたの人生がどう変わったかによって決まります。もし、その調査で得た証拠によって、あなたが望む形で慰謝料請求が認められ、新たな人生を始めるための十分な土台が築けたのなら、その五十万円は「適正」であったと言えましょう。反対に、三十万円で依頼した調査が失敗に終わり、何も得られずに相手に警戒されただけならば、その三十万円はドブに捨てたも同然です。

あなたが真に「適正価格」の事務所を見極めるために、契約を結ぶ前に、必ず確認すべき「三つの鉄則」があります。

鉄則1見積書にすべての内訳が明確に記載されているか

「調査一式」といった曖昧な見積もりは、論外です。人件費、車両費、経費など、何にいくらかかるのかが、一円単位で明確に記されているか。誠実な事務所であれば、これを厭うはずがありません。

鉄則2追加料金が発生する条件が契約書に具体的に明記されているか

調査が深夜に及んだ場合の割増料金や、遠方への交通費など、予期せぬ追加料金が発生する可能性はゼロではありません。どのような場合に、いくらの追加料金がかかるのか。その条件が、誰にでも分かる言葉で、契約書に明記されているかを確認してください。

鉄則3調査が早期に終了した場合の返金規定は存在するか

パック料金制で契約した場合、もし一日で調査が完了したら、どうなるのか。残りの料金が無駄になるのか、あるいは返金されるのか。この点についての明確な規定があるかは、その事務所がどれだけ依頼者の立場に立っているかを示す、重要な指標となります。

一人で戦わないで。まずは胸の内をお聞かせください

お金の話は、これからのあなたの人生に対する「覚悟」の話でもあります。
どれだけの費用をかけて、どのような真実を手に入れ、そして、自らの人生をどう立て直していくのか。それは、誰かが決めることではありません。あなた自身が決めることです。

探偵に調査を依頼するということは、その覚悟の一端を、私たちプロフェッショナルに託していただくことに他なりません。だからこそ、私たちは、その覚悟に見合うだけの、最高の結果でお応えする責務があります。

あなたが今、費用についてどれほどの不安を抱えているのか。どのような状況で、何を望んでいるのか。それら全てを、ありのままに、正直に、私たちに打ち明けてください。それこそが、あなたの状況にとって、真に「適正」な調査計画を立てるための、何よりも重要な第一歩なのです。

あなたの覚悟を、私たちは決して無駄にはしません。

「探偵事務所の調査料金、その適正価格と内訳」のポイントまとめ

今日、私がお話ししたことを、もう一度心に留めておいてください。

  • 料金の内訳:費用の大部分は調査員の「人件費」。その他、車両費や機材費、報告書作成費などが含まれる。「格安」には必ず理由がある。
  • 三つの料金体系:状況に合わせて「時間料金制」「パック料金制」「成功報酬制」を使い分ける。特に成功報酬制は「成功の定義」を契約書で厳密に確認することが不可欠。
  • 適正価格の本質:単なる金額ではなく、「費用対効果」で判断するべき。支払う費用に対し、どれだけ質の高い証拠と安心が得られるかが見極めの基準となる。

調査費用は、あなたの未来を切り拓くための重要な投資です。その価値を正しく見極めることが、後悔のない選択に繋がり、そして何より、次の人生へ踏み出すための一つの区切りをつけるための、重要なプロセスです。

もしあなたが、費用の不安から一歩を踏み出せずにいるのなら。一人で悩む前に、一度、私たちに話を聞かせてはくれませんか。ご相談は無料です。あなたの状況を冷静に分析し、最も賢明な一歩を踏み出すためのお手伝いをさせていただきます。

【浮気調査の流儀】自分で浮気調査は危険?|金沢・富山の老舗探偵が解説

【浮気調査の流儀】信頼できる探偵事務所の選び方

【浮気調査の流儀】不倫の慰謝料請求、その条件と相場とは|金沢・富山の老舗探偵が解説

Return to Top ▲Return to Top ▲