2025.12.29
【浮気調査の流儀】悪質な探偵の見分け方とトラブル回避法|金沢・富山の老舗探偵が解説

「探偵に頼んで、本当に大丈夫なのだろうか」
「騙されたり、法外な料金を請求されたりしないだろうか」
切実な悩みを抱え、藁をもすがる思いで探偵事務所を探している皆様が、心のどこかで感じている不安。それは、決して杞憂ではありません。
残念なことですが、人の弱みにつけ込み、不誠実な対応をする悪質な業者は、この業界に確実に存在します。
私は桂木紀子。この道一筋に半世紀以上、数多の調査現場と、そこで生まれる人間模様を見てまいりました。その中には、他の探偵事務所で辛い目に遭い、傷ついた心を抱えて私のもとを訪れた方も、少なくありません。
「高いお金を払ったのに、何もしてくれなかった」
「契約した途端、連絡が取れなくなった」
そのような悲劇を、これ以上繰り返してはなりません。今日は、業界の裏側を知り尽くした私が、悪質な探偵の手口と、それを見抜くための具体的な防衛術について、包み隠さずお話しいたします。
【契約前の罠】甘い言葉と強引な勧誘
まずは入り口、相談や契約の段階で仕掛けられる罠についてです。彼らは、あなたの焦りや不安を巧みに利用し、冷静な判断力を奪おうとします。
手口1「成功率100%」という嘘
「絶対に証拠が撮れます」「成功率100%です」。もし、相談の段階でそう断言する業者がいたら、即座に席を立つべきです。
調査という仕事に「絶対」はありません。相手は生きている人間です。急な予定変更もあれば、警戒して動かないこともあります。それにも関わらず100%と言い切れるのは、誇大広告であるか、あるいは「調査をしたこと自体を成功と見なす」など、成功の定義を勝手に書き換えている可能性があります。
手口2強引な契約(監禁まがいの勧誘)
「今日契約しないと損をする」「今すぐ調査しないと手遅れになる」などと不安を煽り、契約書にサインするまで帰さない。あるいは、事務所に長時間引き止め、根負けするのを待つ。
これらは、特定商取引法や消費者契約法に違反する可能性のある、極めて悪質な行為です。まともな探偵であれば、一度持ち帰って検討することを勧めることはあっても、その場で契約を強要することは決してありません。
【金銭の罠】見積もりのブラックボックス

最もトラブルが多いのが、やはりお金の問題です。契約時には安く見せかけ、後から高額な請求をする手口が横行しています。
手口3「格安」からの高額請求
「調査費用1万円~」といった格安の広告に釣られて相談に行くと、「それは基本料金だけで、実際には経費や機材費がかかる」と言われ、最終的には相場を大きく上回る金額を提示されるケースです。
さらに悪質なのは、契約後に追加請求を繰り返すパターンです。「調査が長引いた」「特殊な機材を使った」と、もっともらしい理由をつけて、雪だるま式に料金を吊り上げていきます。契約前に「総額」と「追加料金の条件」を書面で確認しない限り、財布の紐を緩めてはいけません。
手口4全額前払いの要求
「契約時に調査費用の全額を前払いで支払ってください」。そう要求してくる業者には、最大限の警戒が必要です。
なぜなら、全額を受け取った途端、急に対応が悪くなったり、調査の手を抜いたりする業者が存在するからです。最悪の場合、お金だけ持ち逃げされて連絡が取れなくなるケースさえあります。
誠実な事務所であれば、料金の支払いについて、「着手金(一部)+成功報酬(残金)」のように調査の進行に合わせて分割で支払うシステムや、あるいは後払いの制度を用意しているはずです。「全額前払い」は、業者側のリスク回避でしかなく、依頼者にとってはリスクの塊でしかありません。
手口5解約トラブルとクーリングオフ隠し
調査前なのに解約を申し出たら、違約金として全額請求された。あるいは、クーリングオフ(契約から8日以内なら無条件で解約できる制度)の説明が一切なく、書面も渡されなかった。
これらは法律違反です。探偵業法では、契約時にクーリングオフに関する説明書面を交付することが義務付けられています。この説明がない業者は、そもそも法律を守る気がない「モグリ」の可能性が高いと言えます。
【調査の罠】違法行為とずさんな報告
お金を払った後、肝心の調査内容で裏切られることほど、悔しいことはありません。
手口6違法調査のリスク
「盗聴器を仕掛けます」「別れさせ工作をします」。
これらは違法、あるいは公序良俗に反する行為であり、まともな探偵は絶対に引き受けません。違法な手段で集めた証拠は、裁判で使えないばかりか、依頼したあなた自身が「教唆犯(きょうさはん)」として罪に問われる危険性があります。
「どんな手段を使っても」という甘い言葉は、あなたを犯罪の片棒に担ぐための誘い文句だと心得てください。
手口7報告書を出さない、中身がない
信じがたいことですが、「今回は結果が出なかった(シロだった)ので、報告書はありません」と言って、口頭報告だけで済ませようとする業者がいます。
しかし、結果がシロだったからこそ、「いつ、どこで、どんな調査を行い、その結果何もなかった」という証明が必要です。報告書がないということは、調査を行っていない(架空請求)のと同じです。調査をした以上、どのような結果であれ、報告書を提出するのは探偵として当たり前の義務です。
また、GPSの移動履歴を貼り付けただけのペラペラの紙を「報告書」と言い張る業者も論外です。裁判で勝てる調査報告書とは、分刻みの行動記録と、鮮明な証拠写真が揃って初めて成立するものです。
一人で戦わないで。まずは胸の内をお聞かせください
悪質な業者は、あなたの「焦り」と「無知」につけ込んできます。しかし、今日ここで手口を知ったあなたは、もう無防備な被害者ではありません。
「おかしいな」と思ったら、勇気を持って断る。そして、契約書にサインする前に、必ずセカンドオピニオンを求める。その慎重さが、あなた自身を守ります。私たちは、決してあなたを急かしたり、不安にさせたりはしません。いつでも冷静に、真実への道筋をご案内いたします。
「悪質な探偵の見分け方とトラブル回避法」のまとめ
今日、私がお話ししたことを、もう一度心に留めておいてください。
- 「成功率100%」や「即日契約の強要」は悪徳業者の典型的な手口である。
- 「全額前払い」を要求する業者は、調査の手抜きや持ち逃げのリスクがあるため避けるべき。
- 格安広告の裏には、不明瞭な追加請求の罠が潜んでいることが多い。
- 違法調査は証拠能力がないだけでなく、依頼者自身が罪に問われる危険がある。
- 調査結果に関わらず、「詳細な報告書」を提出しない業者は論外である。
信頼できるパートナーを選ぶことは、調査の成功と同じくらい重要です。国民生活センターに寄せられる興信所・探偵トラブルの事例も参考に、後悔のない選択をしてください。
ご相談は無料です。あなたの状況を冷静に分析し、最も確実な道筋をご提案させていただきます。



