2025.09.01
【浮気調査の流儀】自分で浮気調査は危険?|金沢・富山の老舗探偵が解説

はじめまして。探偵の桂木紀子です。
昭和39年、まだ女性が事業を興すこと自体が珍しかった時代に、石川県金沢市で北陸初の探偵社を立ち上げました。それから半世紀以上、ここ石川・富山の地で、私は人の心の裏側、夫婦の愛憎、そして数えきれないほどの「真実」の瞬間を見つめ続けてきました。
「パートナーの行動がどうも怪しい…。費用もかけたくないし、いっそ自分で証拠を掴んでやりたい」。
そうお考えになるお気持ち、長年この仕事に携わってきた私には、痛いほどよくわかります。特に、ご自身の判断力や行動力に自信のある方ほど、そう結論付けられるのはある意味、自然なことでしょう。その強い意志は、決して間違ってはいません。
ただ、その一歩を踏み出す前に、少しだけ私の話を聞いてはくれませんか。これは感情論ではありません。あなたの未来を左右する極めて重要な「決断」を、客観的な事実に基づいて下していただくための、私からの提言です。
自分で浮気調査を行うことには、確かに費用を抑えられるという利点があります。しかし、その裏側には、あなたの人生を狂わせかねないほどの大きな危険と、素人では乗り越えがたい「限界」が確実に存在する。それもまた事実なのです。この金沢の街でも、合理的な判断だと思ってご自身で動かれた結果、かえって事態を複雑にし、取り返しのつかない状況に陥ってしまった方を、私は何人も見てきました。
今日は、あなたが後悔しないために。自分でできる調査の限界と、その先に潜む本当のリスクについて、私の経験からお話しさせていただこうと思います。
自分でできる浮気調査、その方法と論理的な限界

まず、皆さんが最初に考え、そして手を出しがちな調査方法について、一つひとつ見ていきましょう。それぞれにどんな情報が得られ、そしてどんな危険が伴うのか。感情を排し、事実だけを冷静に知っておくことが肝心です。
ポイント1スマホのチェック。何が分かり、何が危険か
今や浮気の証拠の温床とも言えるのが、スマートフォンでしょう。もし見ることができれば、LINEやSNSでの親密なやり取り、写真、あるいはマッチングアプリの履歴など、疑いを確信に変える情報が見つかるかもしれません。
しかし、忘れてはならないのは、その行為が常に法的なリスクと隣り合わせである、ということです。パートナーのスマホを無断で見る行為はプライバシーの侵害にあたりますし、パスワードを類推して勝手に入力すれば不正アクセス禁止法に抵触する可能性すらあるの。これは感情の問題ではなく、法律で罰せられる可能性がある、という厳然たる事実です。
それに、本当に用心深い人間は、スマホの中に決して動かぬ証拠など残しはしないもの。あなたが見つけられるのは、あくまで「状況証拠」の切れ端だけかもしれない。高いリスクを冒したにもかかわらず、得られるものが不確かな情報だけだとしたら、それは合理的な判断と言えるでしょうか。
ポイント2GPSやアプリでの追跡。わかるのは「場所」という事実だけ
次に、GPS発信機や追跡アプリ。これも便利な道具ではありますね。「夜勤だと言っていたのに、会社の方向とはまったく違う場所にいる」。そんな事実がわれば、疑いは一層深まることでしょう。
けれど、これもまた大きな問題をはらんでいます。同意なく相手の車や持ち物にGPSを設置する行為は、プライバシーの侵害はもちろん、度を超えれば警視庁のウェブサイトでも注意喚起されている「ストーカー規制法」に触れる危険性があるのです。
そして何より、GPSでわかるのは「どこにいたか」という事実だけ。「誰と、何をしていたか」までは、決して証明してはくれません。それ単体では、法的な不貞行為、つまり肉体関係があったことの直接的な証拠にはなり得ない。これもまた、覚えておくべき論理的な限界です。
ポイント3日常の中の「状況証拠」。集めても、言い逃れの余地は必ず残る
クレジットカードの明細、見慣れない飲食店のレシート、カーナビの履歴。日常の中にも、浮気の糸口は隠されています。こうした「状況証拠」を一つひとつ丁寧に記録し、時系列に整理しておくことは、決して無駄ではありません。後々、話し合いの場や、私たちのようなプロに相談する際に、状況を客観的に説明するための非常に有力な情報となり得ます。
ただ、これらもまた、それだけでは決定打にはなりにくい、ということを知っておいてください。「同僚と飲みに行っただけだ」「取引先との接待だった」。そう言われてしまえば、それ以上問い詰めるのは難しい。悪魔の証明と同じで、「何もなかった」ということを相手に証明させるのは不可能なのです。言い逃れの余地が残る限り、それは交渉の武器にはなり得ません。
ポイント4「肉体関係」の証明は、かくも難しい
結局のところ、慰謝料の請求などを法的に有利に進めるためには、「肉体関係があったことを強く推認させる証拠」が必要不可欠となります。
例えば、二人が親密そうに手をつないでいた、あるいはキスをしていた。そんな写真が撮れたとしても、それだけでは原則として「不貞行為」とは認められません。言い逃れのできない証拠、それはやはり、ラブホテルへ二人で出入りする場面など、極めて明確なものに限られるのです。
自分で「決定的瞬間」を押さえるのは、ほぼ不可能

「それなら、自分で尾行してラブホテルへ入るところを押さえればいい」。そう思われるかもしれませんね。しかし、ここからが、素人の方には決して越えられない、プロとの分厚い壁が存在する領域なのです。
ポイント1尾行の難しさ。バレる、見失う、そして身の危険
まず、尾行という行為が、皆さんがドラマなどで見るより、遥かに高度な技術と神経を要することを、私はお伝えしなければなりません。
あなたの顔は、パートナーに知られています。どんなに変装したところで、見慣れたあなたの立ち居振る舞いや癖は、ふとした瞬間に相手の警戒心を呼び覚ますでしょう。車での尾行なら、なおさらのこと。普段見かけない場所にあなたの車があれば、一瞬で気づかれてしまいます。
そして、たとえ尾行が始まったとしても、人混み、信号、交通渋滞…、プロの調査員でさえ、一瞬の油断で見失うことがあるのです。焦って無理な追跡をすれば、交通事故や交通違反、最悪の場合、相手を逆上させてしまう危険すらあります。感情的になった末の事故は、元々の問題を遥かに超える悲劇を生みかねません。
ポイント2証拠撮影の難関。その一枚を撮るために
仮に、幸運にも尾行が成功し、現場にたどり着いたとしましょう。しかし、本当の難関はそこからです。
相手に気づかれずに、二人の顔がはっきりと識別できる写真を、しかもホテルの出入りという決定的な瞬間に撮影する。夜間の暗い場所で、スマートフォンのカメラでそれが可能だと思いますか?専門的な機材と、一瞬のチャンスを逃さない経験、そして何より、怪しまれずに現場に溶け込む冷静さがなければ、まず不可能です。不鮮明な写真では、何の意味もなさないのです。
最大のリスクは「バレること」。その瞬間、すべてが非合理的になる
もし、あなたが調査していることが、パートナーに気づかれてしまったら…?
それが、自分で調査する上で、最も取り返しのつかない最大のリスクであると、私は断言します。その瞬間、あなたの目的達成は絶望的になり、すべての行動が非合理的な結果へと繋がっていくのです。
リスク1警戒され、二度と証拠は掴めなくなる
一度「疑われている」と気づいた人間の警戒心は、皆さんが想像する以上です。浮気の頻度を減らし、連絡方法を変え、証拠を巧妙に隠滅するでしょう。そうなってから、慌てて私たちプロにご依頼いただいても、調査の難易度は格段に上がり、時間も費用も余計にかかってしまう。最悪の場合、二度と決定的な証拠は掴めなくなってしまうのです。これは、最も避けなければならない事態です。
リスク2夫婦関係の崩壊と、法的なトラブル
調査が発覚すれば、夫婦関係は修復不可能なレベルまで悪化するかもしれません。感情的に問い詰めて逆ギレされたり、信頼関係が完全に崩壊したり…。もし、少しでも関係修復の可能性を考えているのなら、自分での調査は、その芽を完全に摘み取ってしまう危険な賭けなのです。また、相手があなたの調査方法の違法性を指摘し、逆にあなたが不利な立場に追い込まれる可能性もゼロではありません。
なぜ、探偵が必要なのか。最も合理的で、確実な一手
費用を抑えたい、というお気持ちはわかります。しかし、自分で調査することは、その代償としてあまりにも多くのものを失う可能性がある。だからこそ、私たち探偵という仕事が存在するのです。それは、感情論ではなく、あなたの目的を達成するための最も合理的な手段と言えます。
ポイント1プロの調査力。言い逃れできない「事実」という名の武器
私たちは、警察庁のウェブサイトにも概要が示されている「探偵業法」という法律の範囲内で、対象者に気づかれることなく調査を行う専門知識、技術、そして専用の機材を持っています。周到な計画のもと、チームで連携し、客観的な事実だけを積み重ねていく。そして、その結果を、裁判でも通用する詳細な調査報告書として、あなたの手にお渡しします。そこに写っているのは、言い逃れのできない「真実」そのものです。
ポイント2あなたは、一人で戦わなくていい。精神的負担というコスト
何より、あなたを「一人で戦う」という精神的な苦痛から解放できること。それが、私たちプロに任せる一番の価値かもしれません。疑心暗鬼の中で眠れない夜を過ごし、パートナーの顔色を窺いながら嘘と本当を探る日々は、確実にあなたの心を蝕み、冷静で合理的な判断力を奪っていきます。
私たちにご依頼いただければ、あなたは普段通りの生活を送りながら、冷静に客観的な事実を知ることができる。それが、あなたが今後の人生をどう歩むか、納得のいく決断を下すための、最も確かな第一歩になるはずです。信頼できる探偵の選び方については、別の機会に詳しくお話ししましょう。
一人で戦わないで。まずは胸の内をお聞かせください
「自分で浮気調査は危険?」のポイントまとめ
今日、私がお話ししたことを、もう一度心に留めておいてください。
- 自分でできる調査には限界がある
スマホやGPS、日常の観察で得られるのは、あくまで「状況証拠」。法的リスクも伴い、それだけでは決定打になりません。 - 尾行や撮影は、ほぼ不可能に近い
発覚リスクが非常に高く、決定的瞬間を証拠として撮影するには、専門的な技術と機材が不可欠です。 - 「バレること」が最大のリスク
相手に警戒されれば証拠は掴めなくなり、夫婦関係も破綻。すべてを失う可能性があります。 - プロに任せることは、最も合理的で確実な一手
法的に有効な証拠を安全に収集できるだけでなく、何よりあなたの精神的な負担というコストを大きく軽減します。
自分で何とかしよう、というその強いお気持ちと行動力は、これから先の人生を歩む上で、きっとあなたの力になるでしょう。しかし、こと浮気調査に関しては、その行動力が裏目に出てしまうことが、あまりにも多いのです。
今、あなたは暗いトンネルの中で、出口が見えない不安に苛まれているかもしれません。けれど、決して一人で抱え込まないでください。
もし、あなたが真実と向き合い、納得のいく未来へ進むための一歩を踏み出したいとお考えなら、一度、私たちにその胸の内を聞かせはくれませんか。ご相談は無料ですし、あなたの秘密は、私が責任をもってお守りします。弊社の調査料金についても、ご遠慮なくお尋ねください。