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第7章 女の目から見た男たち ④ 子供教育にオヤジは欠かせない 171P

呼び方がちがうが、かつても本質的に同じものが、今より決して少なくなかったはずである。つい先頃の「校内暴力」もしかり、往年には記憶があろうが、近所のわんぱく坊主同士が一度や二度はとっくみあいをしたり、理由もなく、隣町や他校のものと睨みあって、喧嘩をしていたことを思い出してみるがいい。

こうして子供の世界にも、永遠に争いというもはなくならないのである。

そのため子供ごころに傷つき、ストレスを感じているのだが、それが大人になるうえで避けて通れない宿命というもので、その傷を癒(いや)してやるのがオヤジであり、ただ一緒にそばにいてほしいのである。

何も世間体を気にして、無理に子供とべタベタと一緒にくっついて遊んだり、そばでアニメを見たり読んでやることだけがいいオヤジではない。

いつの時代でも、親がなすべきことにはそれほど変わりがないのであり、「子供(女房も)の私愛に溺(おぼ)れて、これを甘くすべからず……」のとおり、父親として自らの言葉や行動に自信を持てるかどうかが問題なのだ。

続く・・・

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