書籍紹介

第6章 こんな女は問題だ ④ 安易な借金癖 137P

このような悲惨というべき現象は、バブル景気に浮かれて拍車をかけたと言われているが、国民の間に正常で健全な経済感覚が失われてきて、拝金主義の傾向が反映しているからであろう。

そして、何も経済感覚を失ったのは、個人だけではなく、九州の三池町という町が、借金で身動きできなくなって財政破綻(はたん)してしまい、「財政再建団体」(=自己破産)となり、施設や道路を作るなどの予算執行は、すべて国に対して許可を受けなければならなくなっているようだし、これに近い自治体も相当あるように聞いている。

それにしても、女性からこの種の相談が多くなった。

私にとっては、本来の業務とは異なるのでお断りすることもできるが、どんな事情であれ、無一文になってしまって、「駆け込み寺」のようにして、思いあまって相談にくるケースが多いので、無下に断るわけにはいかない。

相談にやってきたのは、S子さん(27歳)で、金沢市内の病院で事務をとるOLであり、三歳下の男を愛して、どうにもならない金額の借金をつくってしまった。

その負債額は、

続く・・・

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