書籍紹介

第7章 女の目から見た男たち ③ 男の使命感 159P

英国の貴族の男性は、いざという時には「軍隊の先頭に立つ」のが欠かせないのが条件だという。

同じように、フランスには「ノブレス・オブリージ」という言葉があり、身分や権限を持つ騎士は、「わが身大切でなく、地位にふさわしい行動をとれ」という戒めの意味だという。

日本にも、昔はそれに勝るとも劣らない、「武士道」というものがあって、勇気、名誉、礼儀、正義などを重んじた。

これらに共通することは、「人間には誰でも、その場で果たす使命というものが必ずあるはずだ」ということであり、突き詰めれば「愛国心」につながるのであるが、今の日本の男性に欠けているものは、まさにこれであるといえまいか。

しかし、豊かになった我が国では、なぜかそうした使命感や愛国心は禁句になってしまったようで、この言葉を聞いただけで、眉(まゆ)をしかめて横を向いたり、不安げにあたりを見回すものが少なくない。

特に、学界・教育界・言論界では、そんな言葉を口にすれば、たちまち罵言(ばり)雑言をあびるのがオチであるらしく、その反対に「不戦」ということを叫べば、進歩的であり平和主

続く・・・

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