書籍紹介

第1章 北陸の女性 ② 歴史が育んだ女性像 008P

北陸の女性像を語るとき、初代加賀藩主前田利家の妻「まつ」の生きざまこそ、インパクトがあるというものである。

もともと、前田家といえば尾張(愛知県)の出、そして、同時代の越中の佐々成政や越前の柴田勝家も、同じ織田信長の家臣として共に生きながら、この地で育んできたことを考えると、ものの思いや考え方に共通するものがあるといえまいか。

また、当時の世はこの地をめぐって勇将が群雄割拠し、もっとも殺伐した時代である。その時代に翻弄されながら、気高く美しく生き抜いた女性たちこそ、近世の北陸の女性像としての基礎を形成したといえる。

やがて、佐々成政や柴田勝家は悲運を迎えるが、前田家だけは加賀百万石となり、徳川時代にも地方最大の大名として、明治を迎えるまで文字通り北陸で栄華を誇ってきた。その前田家の基礎を支えたのが「まつ」であり、秀吉が柴田勝家と、あるいは豊臣が家康と天下取りで戦したときのエピソードもあるが、なによりも優れているのが、

続く・・・

  |  

Return to Top ▲Return to Top ▲